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ようこそみっちゃん先生!はじめての音楽療法
2020-07-12
みなさんは音楽療法をご存知ですか?
テレビなどでも度々取り上げられているため、その言葉を耳にしたことがある方は多いかもしれません。では、音楽療法とは具体的にどのようなものなのでしょうか?音楽を用いたレクリエーション?ヒーリング音楽?その実態は非常に繊細で専門的なものです。
以前まーちのスタッフは近藤美智子先生をお迎えした研修の中で音楽療法を体験し、その楽しい時間の中に存在するメカニズムを学びました。楽器の奏でる周波数や手に触れるものの触感が人体にどのように影響するかを医学的見地から分析し、受講者が講義の中で自然に音楽を楽しみながらこころとからだにプラスに作用することが出来るよう計算されたものが、近藤美智子先生の音楽療法でした。
今回まーちでは、利用者の皆さんにもこの音楽療法を体感してもらい、音楽療法の持つ免疫力を高めるパワーでコロナに打ち勝とう!ということで、県内外に多くの受講生を持ち幅広く活躍してこられた音楽療法士、近藤美智子先生を再びお迎えし、「はじめての音楽療法」と称してまーちほりでーを開催することとなりました。
午前中は事業所混合で各々が希望した3つの班に分かれました。
一つ目は昼食調理班。今回は鹿児島・奄美大島の郷土料理、鶏飯(けいはん)を作りました!鶏肉や玉子焼き、シイタケなどをトッピングしたご飯にスープをかけていただく、お茶漬けのような感覚の料理です。はじめて食べた!という方もいたのでは?
二つ目は装飾・会場準備班。先生のおもてなしの為、会場の隅々まで、色とりどりの装飾を施してくれました。先生も注目していましたよ!
三つめはAR体験班。AR(Augmented Reality=拡張現実)の技術を利用すると、スマホの画面上に動物を映し出し、目の前の空間に実際に動物がいるかのようなリアルな感覚を体験することが出来ます。今回は「AR動物園 まーちパーク」と称し、かわいい動物から迫力のある動物まで、沢山の動物たちをみなさんの目の前に登場させました。クライマックスは映画「ジュラシックパーク」でおなじみ、あの最強の肉食恐竜…!?
そして!午後は待ちに待った、近藤美智子先生(通称 みっちゃん先生)をお迎えしての音楽療法です!
今回はソーシャルディスタンス確保の観点から、二部屋をつなげて広く使い、片方の部屋では先生の映像を生中継するというライブビューイング的なセッティングを行いました。
新型コロナウイルスの拡大以降、音楽療法を取り巻く環境は激変しているそうです。セッション時間の短縮、飛沫拡散の防止のためのマスク着用徹底、楽器の消毒など…。セッション自体も受講者が歌う内容は避け、楽器やボディーパーカッションを中心とした内容を用意してきてくださいました。
はじめは緊張の面持ちだった利用者さんも、先生の軽快なトークと体を動かしての音楽体験に気持ちもほぐれ、リズムに乗って元気に音を鳴らしたり、手を挙げて発言する姿が見られるようになっていきました。利用者さんの中には過去に先生の音楽療法を受けていた生徒さんもおり、その経験を活かしてアシスタントを買って出てくれる一幕も。先生の出題した国旗を次々に言い当てる方がいたり、ピアノが得意な利用者さんと先生による即興の連弾の披露もあり、利用者さんたちの新たな一面が続々と顔を出してくれる貴重な時間になりました。
普段音楽に親しむ様子を見せない方が帰り際に話していた「楽しかったです」という言葉からは、音楽のちからの大きさを感じずにはいられませんでした。
特に歌が好きな利用者の皆さんには、「歌いたい!」「もっと楽しみたい!」という思いが残ったかもしれません。新型コロナウイルスの脅威が去ったとき、きっとまた先生にお会いできる機会が来るはずです。その時は今回できなかった歌を歌いながら、また楽しい時間を共有しましょう。そのために今は、ひとりひとりが感染症対策に気を付けて日々を過ごしていきたいですね。